クインティ

人形の国が舞台のほのぼのアクション!

<ACT/ナムコ/1989.6.27>

パネルをめくって敵を倒すアクションゲーム。
かわいい見た目に侮ることなかれ、シンプルながらハマリ度高し!
さすがのちのポケモンスタッフが作ったゲームです。


クインティのルールは簡単。
ステージに敷き詰められたパネルをめくって敵を転ばし、壁に叩きつけて倒します。
敵がすべて消えたらステージクリア。
敵に接触するとプレイヤーの残機が減ります。

パネルには踏む(上に乗る)と効果を得られる特殊なパネルがあります。
無敵回転状態になるアタックパネル、敵が増殖するエネミーパネル、パネルがめくれなくなるロックパネル、100枚集めて1UPするスターパネルなど、種類はさまざま。

クインティの奥が深いのは、パネルが階層になっていること。
パネルをめくると次々と下のパネルが出てきます。
めくっているうちに太陽パネル(すべてのパネルをめくる)が出現し、戦況が一転するときも。
ボーナスステージに行ける隠しパネルを探すのも楽しみでした。


敵は9種類の人形で、それぞれ動き方が異なります。
歩くだけのウォークマンから相撲取りのように四股を踏むプランプ、くるくる回るスキンヘッドのバレリーナ、主人公と同じ動きをするマネっ子ミミーなど。
着地のタイミングをとるのが難しいアクロバットや、パネルめくりに平泳ぎで対抗するスイマーは苦戦しました。
ベレー帽姿のアーティストはパネルに絵を描いて敵を増やします。
落書き風のショボイ敵とはいえ、数が増えるので厄介ですね。

ステージ開始から一定時間経過すると、人形は怒りモードに突入。
動きがスピードアップし、BGMもアップテンポに。
スリリングな鬼ごっこ状態になります。


タイトル画面で隠しコマンドを押すと現われる「エクストラモード」。
1面~100面まで続けて遊ぶモードで、テクニカルなステージばかり用意されています。
シナリオモードより難易度が高く、やりごたえ十分!

エクストラモードでは人形の足も速く、直線で歩いていると追いつかれます。
主人公のカートンはレベルアップのたびに移動速度が速くなる仕様なので、残機を減らさずスピードを上げていくのがセオリー。

なお、2人プレイ時の2コンキャラ・パートンは二番手の宿命を負い、足の成長曲線が頭打ち。
姉と私で遊ぶと間違いなく私がパートンになるわけですが、下手なのでしょうがない。


数あるステージの中で一番盛り上がるのは、ラスボス・クインティ戦。
クインティが投げるリングに当たると、色に対応した人形に変身してしまう。
プランプになって四股が当たれば楽勝ですが、狙いを外してウォークマンやバレリーナになってしまうと・・・(昇天)。
なんでもいいから変身して当たって砕けるのが醍醐味だけど(笑)


一応、このゲームにもストーリーはあって、

主人公・カートンは「お兄ちゃん大好き」な妹・クインティと、カートンの恋人に横恋慕する兄たちによって、恋人のジェニーをさらわれてしまう。
クインティの操る人形たちを倒し、無事ジェニーを助け出すことができるか?

というもの。
いきすぎた痴話喧嘩でした。

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