俺の屍を越えてゆけ

神々に翻弄される一族の行く末やいかに?

<RPG/SCE/1999.6.18>

「短命の呪い」
「種絶の呪い」

大江山の鬼・朱点童子に2つの呪いをかけられた一族が、天界の神々の力を借りながら「打倒 朱点童子」を悲願に家系をつないでいく。
さる女神の手の平で踊らされていることも知らずに―――。


平安時代を舞台にした世代交代型RPG。
迷宮の探索と世代交代を繰り返しながらゲームを進めます。

短命な一族の儚さを表すかのごとく、迷宮探索は制限時間制。
画面左上に表示された8つの青い炎がすべて尽きると探索終了。

寿命に関係するパラメータ「健康度」は、迷宮内のダッシュや戦闘で受けたダメージで減っていきます。
戦闘不能になり「健康度」が0のまま帰還すると、危篤になることも。
俺屍の平均的な寿命は、男性は1歳6ヶ月、女性は1歳7ヶ月。
どんなにお気に入りのキャラでも時間がくればサヨナラです。


人間と子供を作れない一族は、どうやって子孫を残すのか?

それは、神様との交神です。

天界におわす神様に奉納点を捧げ、子供を授けてもらいます。
神様と一族には遺伝子(パラメータ)情報があり、奉納点を稼いで強い神様と交神することで、一族の素質を上げていきます。

神様は、日本の神話や地名、生き物等をモチーフにした108柱。
交神前の匂わせなひと言に萌えるんだよね~。
(ノーマルなセリフの神様もいますが)

行方不明の神様を見つけたときは、どんな神様なのかドキドキ。
印象深かったのは、やたノ黒蝿と万屋玄亀。
前者は「美形!」、後者は「亀じゃない!」
男の神様はユニーク枠が多いので、玄亀はぜったい亀だと思っていた・・・。
せっかくゲームだし、カエル、ハニワ、天狗、骸骨、鏡餅などチャレンジングな神様の血筋を入れるのも一興(笑)

一族の顔の種類もさまざま。
ナマズからイケメンが生まれたり、細面の美女からゴッツイのが生まれたりもする。
(子供の顔の出方はランダムで決められた順番)
かなり個性的な顔もあるけど、蓼食う虫もなんとかと言う。
妄想力高い人なら一族萌えも楽しめます。


シナリオは消化不良の印象。
中盤以降に神様から聞ける話が断片的で、エンディングを見ても謎が解けない。

気になる場合は、「俺屍」の小説を読みましょう。
事の始まりから昼子が朱点計画を考えるまでが書かれています。
「○○ってこんな神様だったのか」という発見もあり。
氷ノ皇子の子育てっぷりにも萌え。
イツ花の設定については、小説版の方が自然だと思いました。

ゲーム中、一族と都の人たちとの交流は描かれません。
「復興」の形で関与はするものの、具体的なエピソードはなく。
世間からどう思われているか気になるところですが、内輪で完結。
一族の設定は面白いので、人間とのラブロマンスや安倍晴明との絡みなどアナザーストーリーを作っても良さそうです。


和風のRPGで遊ぶのは、スーファミの「鬼神降臨伝ONI」と「天外魔境ZERO」以来。
西洋かぶれの身には新鮮でした。
迷宮も京都の建築物をモチーフにしていて、歴史・和文化好きの私はワクワクします。
「京都俺屍ツアー」と題し、モデルとなったとおぼしき場所をめぐったのも思い出です。

一族のキャラクターの名前も漢字で命名できます。
日本人の名前なら簡単かと思いきや、むしろ漢字があることで悩みが増える。
考えるのが面倒なときはデフォルトネームに頼ったり、ネタネームに走りました。
予想外に奥義を編み出されて「Wow!?」ってなるのは仕方なし。


ゲームデザイナー・桝田省治氏のセンスが光る「俺屍」。
パッケージ写真に分厚いトリセツ、タイトル画面に流れる哀愁歌。
これだけでプレイヤーをふるい落とすのに十分なインパクト。
人を選ぶ作品ですが、ハマったら地獄かも。

2011年にPSPで発売されたリメイク版もプレイしたので、後ほどアップします。

⇒ 氏神おまけデータ

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