ひたすら塔を登るストイックなRPG
<RPG/アイディアファクトリー/1996.10.4>
タワー型のダンジョンを攻略していく塔登りゲーム。
シンプルに徹しても面白くなかったという、PS初期の隠れたクソゲーです。
スペタワには特定の主人公が存在しません。
操作キャラクターはシーフやクレリックといった「職業」で、職業ごとに決まった「数字」があります。
ダンジョン内で基本職業の数字が書かれたパピルスを発見し、ゲーム内の電卓画面に入力するとその職業で遊べるようになります。
基本職業の数字をいじると上級職業が出現。
上級職業の数字をいじると、より高ランクの職業が・・・というふうに職業を発見できます。
職業の種類は豊富だったので、あれこれ電卓をたたいて熱中しました。
このシステムだけ妙にアイデアが利いてましたね。
塔の内部はかなり簡素なダンジョン風で、上に行く階段を見つけて登っていきます。
徘徊しているモンスターに接触すると戦闘になりますが、キャラクターにレベルがあったかどうか謎。
私のキャラは途中からモンスターの強さについていけず、ひたすら逃げていた覚えが・・・。
やり方が悪かったのかなぁ?
おそらく、ゲームバランスが悪いと思います。
シナリオはおろかダンジョン内の謎解き要素もなく、ひたすら単調。
飽きっぽい人なら一時間で投げるのでは?
1000階の塔をクリアした私でも、ユウさんの「ブタブーパン」(食べるとブタに変身するどうしようもないパン)しか覚えていません。
しかも、セーブポイントが出るまでセーブできない不親切仕様。
10000回の塔を登りきってエンディングを見た人が、はたして何人いるのでしょうか?
過酷な塔登りにも救済措置がありました。
「フェアリーロッド」というアイテムを使うと、ランダムで上の階にジャンプします。
さっさと登頂できるかはこのアイテムの出現次第(=運)でしたね。
・・・あ、モンスターに勝てなくなったのは、フェアリーロッドで飛びすぎたせいかも?
日野慎之助氏のイメージイラストは好きでしたが、パッケージにだまされることなかれ。
ゲームとしては、かろうじて数字を使った職業システムが楽しめたくらい。
時間があり余ってる人かクソゲープレイヤー向きの作品です。