ミスティックアーク

7つのアークを探す不思議な旅へ出かけよう

<RPG/エニックス/1995.7.14>

山田章博氏のイラストが印象的なゲーム。

物語は女神像のある小島から始まります。
謎の呼び声に応えて目を覚ました主人公。
フィギュアにされてしまった彼(彼女)は、元の世界に戻るため7つのアークを求めて旅立つ。


主人公が冒険するのは7つの世界。

砂漠の上で争う海賊ネコの世界。
果物の中で暮らす世界。
子供しかいない世界。
色や音が失われた世界。
風と古代人の世界。
かわいらしいおとぎの世界。
人のいない闇の世界・・・。

ほのぼのとした世界が多い中、「闇の世界」は異色でした。
マップは室内のみで主人公ひとり、人物も登場しない。
この閉鎖感を「世界」というのが不気味です。


主人公と仲間にセリフはありません。
セリフがないのは「エニックス」らしいと思いましたが、陽気な世界であってもどこか空しい・・・。
ゲーム全体が淡々としています。
フィギュアのうつろさを表わすかのよう。


ボス戦や通常バトルの曲はバリエーションが多く、遊ばなくなっても覚えていました。
このゲームのボスは手ごわいので、戦闘が長引いて頭に焼き付いたのかも。
レベル上げを強いられたデスナイト戦の曲は名曲ですね。


のちに関連作品として、PSでアドベンチャーの「まぼろし劇場」が発売されました。
RPGの続編・リメイクは製作されていません。

虚無感の漂う作品だったミスティックアーク。
波の音がひびく「女神像のある小島」の風景が思い出されます。
大人になった今の方が楽しめるかもしれない。

でも、デスナイト倒すのは根性要るよね。

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