すごろクエスト++ダイスニクス

ハマり度の高いボードゲーム! 友達は大切にね

<TBL/テクノスジャパン/1994.12.9>

ボードゲームとRPGの要素が合体した作品。
パッケージの裏面には「対戦型のRPG」と書いてあったようです。
う~ん、さすがにRPGは言いすぎ。
同じ合体ゲーなら「ただいま勇者募集中おかわり」の方がRPGに近い。
とはいえ、魔法やバトルのおかげでアクティブに楽しめるゲームになっています。
実際、私もそこに釣られたわけだし・・・。

攻略難易度は易しめ。
COMP(コンピュータープレイヤー)の思考力はあまり賢くないので、力押しで勝てます。
自分でハンデをつけないと手ごたえはないですね。
ただ、COMPに勝つのが難しいゲームだったら、きっと「クソゲー」扱い。
子供向けのバランスとしてはこんなものなのでしょう。


4人のプレイヤーが行動ターンと待機ターンを繰り返しながらボード上を進み、クエストをクリアしていきます。

ゲームの流れは、1~4の繰り返し。

1.民家でクエスト(お使い)を引き受ける。
2.目的地まで移動しクエストをこなす。
3.民家に戻って結果報告。
4.報酬と経験値を獲得。
5.ゲームスタート時に決めたクリア条件を満たす。
6.ゲーム終了。成績発表。


マップの民家で受領するクエストは、モンスター退治、バケツの水汲み、迷子探し、ラブレターの配達などさまざま。
どのクエストが出るかはランダム。
クエストによって報酬が決まっているので、目当てのクエストが出るまで民家をハシゴすることもザラ。

目的地で用事を済ませて来たプレイヤーのクエストを略奪することもできます。
そのプレイヤーがクエストを引き受けた民家に行けば、代わりにクエストクリア。
友達にかなり嫌われる行為ですね(笑)

クエストで「セービングロール」という運だめしが起きることもあります。
ダイスをふった出目の合計が規定値以上で成功、規定値以下だと失敗。
バケツの水汲みでは重たいバケツを運ぶのに力のダイスの出目が必要です。
反対に運の悪さを競うクエストでは、依頼者より悪い出目を出さないとクリアできません。


ボード上のイベントマスに止まるとミニイベントが発生。
止まったマスが幸運なマスか不幸なマスかでイベントの内容が変わる。

幸運マスではなにかしらラッキーなことが起こります。
吸血鬼のデヒテルは自分のファンの女性を吸血してHP回復。
アヤシイ教団の教祖・ウルリクは信者から貢ぎ物(アイテム)をもらう。
毎日ツイてないと思っている人は、幸運マスが連なったゾーンをうろつくと元気が出るかもしれません(笑)

不幸マスに止まるとロクでもない目に遭います。
中でも運のダイスを使ったセービングロールは命がけ。
失敗すると即、死にます!
毒虫に刺されるイベントでは、運のダイスを一つしか持てないシンシアは絶対に助からない・・・。

シンシアには「ふこうフラッシュ」という、マス目を不幸マスに変える特殊能力があります。
リスクが高くて使ったことがないものの、パーティー用なら盛り上がりますね。
他人の不幸は蜜の味・・・ってやつで。


ボード上に現れるモンスターにぶつかると、3ターン制のバトルに突入。
キャラの物理攻撃力・魔法攻撃力はダイスの所持数と出目で決まります。
ダイスをたくさん持っていても出目が悪いとヨワヨワ。
モンスターの強さもまちまちで、ザコもいれば手ごわいのもいる。
どれに当たるかは運。

当事者以外のプレイヤーもアイテムや魔法の使用でバトルに介入できます。
戦闘中のプレイヤーとモンスターの両方をターゲットにできるので、邪魔なプレイヤーに「しゅりけん」を投げて全滅させることも!
COMPはたいてい意味不明の動きをします(AIの問題)。
でも、たまに頭が冴えてプレイヤーにしゅりけんを投げてくる・・・生意気だ!

プレイヤーが死ぬと墓石となってスタート地点に戻されます。
生き返るまで「○○は死体だね!」と明るいメッセージが表示され、なんともいえない気持ちに・・・。


すごろクエストのゆるキャラ「ダイスマン」は、バトル時の助っ人キャラ。
20体の中から好きなダイスマンを選べます。
ダイスマンの能力はピンキリ。
オールマイティーに強いダイスマンもいれば、全部ダメなヘタレもいる。
HP1のダイスマンなんて普通は選ばないけど、「ダイスマンブレイク」(自爆魔法)専用として使ってみる?


シナリオモードのラスボスに「ダイスマンブレイク」が効いてしまうすごろクエスト。
ラスボスも特別扱いしない公平さに驚き。
魔法を使ったズルやハメ技も可能なので、友達と遊ぶ時はやりすぎ注意。
私は幸運ゾーンにひきこもり、ハッピーに浸るのが好きでした。
あそこはハマると抜け出せない(笑)

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