気ままにバンド語り・BUCK-TICK

BUCK-TICK

1987年9月21日にライブビデオ「バクチク現象 at LIVE INN」でデビューし、今年35周年を迎えたBUCK-TICK。
出会ってから20年以上経ち、いまだに伴走できることに驚きつつ、ともに青い春を駆け抜けた記憶について書いてみようと思います。

3次元にハマったオタク

BUCK-TICK
2000年12月29日 THE DAY IN QUESTION パンフレット(大)

バクチクとの出会いは1998年。
「Night Walker -真夜中の探偵-」の主題歌となった「月世界」を聞いた姉が、BTファンの友人からカセットテープをもらったのがきっかけ。
私はテープに入っていた「ヒロイン」を聞いて、サビのメロディーと現実感のない歌詞が気に入りました。
(ク○リの歌だからね・・・)

その後、友人から初期のプロモーション・ビデオ集を借りて。

これがいけなかった。
動くBTを見てしまったら・・・

墜 ち 確 定。 

あっちゃんかっこよすぎ! Σ(゚∀゚ノ)ノ

うつくしすぎ! (♥ω♥*)

かわいすぎ! (゚∀三゚三∀゚) ウホー!


・・・


・ ・ ・ ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ドテッ

映像の古臭さもなんのその、ビジュアルのインパクトにハートをぶち抜かれ、姉ともどもバクチク沼にハマったのでした。
さすが「ビジュアルアーティスト」!


2000年頃のバクチクは絶頂期を過ぎ、流行から離れたマニアックなバンドになりつつありました。
世間がヴィジュアル系ブームで盛り上がっている中、バクチク好きな私は「渋い」と言われたり(笑)
V系好きな人でもそんな反応だから、普通の人には言えなかったですね(肩身が狭い・・・)。

今では恒例となっている年末の日本武道館ライブ「THE DAY IN QUESTION」。
2000年12月29日、姉のBTファンの友人にチケットを取ってもらい、ライブ初参戦しました。

若かった私は生で見るメンバーに感激!!
ライブの模様はDVD「ONE LIFE,ONE DEATH CUT UP」で見られますが、かっこよかったですね〜。
ラストで演奏されたのはまさかの「PHYSICAL NEUROSE」!
サプライズに驚いて脳天フィーバーしました。

しかし、当時のバクチクは音楽もメンバーの態度もそっけなかった。
ファンのメンバーコールも少ないし、ライブに物足りなさがありましたね。
もっと盛り上がって楽しみたいというか・・・。
だから、あっちゃんがファンサービス的MCを言い始めた時は戸惑いました。
ファンに対する皮肉なのかと思ったけど、よくわかりません。

BUCK-TICKの魅力とは?

BUCK-TICK
2005年12月10日 TOUR DIANA(Zepp Tokyo) メモカぴあ

私もファンの端くれなので、ひと言でいってみたいと思います。

バクチクの魅力とは、ずばり

ダサカッコいい。

バクチクは今も昔もダサい!!
曲を聞いてもイケてる気分にならないし、そもそもオシャレで聞く音楽じゃない。

色々とデジタルなこともやってますけど、根底は昭和歌謡ですよね。
定番のビートロックからお得意のヘンテコソングまで、曲の構成やメロディーがわかりやすい。

そしてさらに言うと、感性が若い。
50代半ばでも「ユリイカ」や「ダンス天国」でアガってる人たちですから。
考えてみると年相応の枯れた歌がないですね。
今井先生は志茂田景樹に寄ってきてるし、老いる気なさそう(笑)


ボーカル・櫻井敦司について思うこと。

「美形」の代名詞といっても過言ではないあっちゃんの最大の魅力は翳り。
あれほどかっこよく生まれたのに不器用で暗く、ずっと闇を抱えている。
いまだにMCでうまくしゃべれなくても、気が塞ぎがちでも、そんなところも好きなんです。
(素は知りませんがね・・・)

「クールジャパン」も「アキバ系」もなかった時代、一般人から見下されていたオタクの私。

リアルな日常、くだらない恋の話、あきらめないで、夢は叶うよ・・・。

しゃらくせえ!!

ひねくれた私にバクチクの歌は優しかった・・・。

「CATALOGUE THE BEST 35th anniv.」のFANTAZIOは櫻井敦司ワールドの一枚。
元気な曲、ないです(笑)
「あっちゃんてどんな人?」と聞かれたら、そっとこれを差し出しましょう。


50歳を過ぎて、あっちゃんの魔王的進化にも驚きました。
若い頃は「下手」と言われたボーカルが年を重ねて艶声に変わり、新境地を開拓。
最近のバクチクの曲は「櫻井敦司でないと歌えないのでは?」と思うくらい。
これからはどんな風に変わっていくのか・・・永く聞けるといいですね。

近年発掘された秘宝・絶対領域について。
あの慎み深い(笑)あっちゃんが太股を惜しげもなく晒すなんて、誰が想像できただろう!?
年月は人を大胆にさせるものだな~。
大盤振る舞いのうちに拝んでおきましょうかね(笑)

密室とBチクと私

アルバムの感想と思い出を語ります。

HURRY UP MODE

バクチクらしさをビンビン感じるインディーズ時代のアルバム。
音は古いし技術も未熟なのに、思わず体がノッてしまうキャッチーさ。
この時から今井寿の作曲センスを感じます。
初期のアルバムの中では一番聞いてるかも。

悪の華
BUCK-TICK

活動休止期間の後にリリースされた復帰作。
ロックにゴシック、オリエンタルに奇天烈とバクチクらしさが詰まったアルバム。
タイミングは問わないので、ご新規さんも必ず通って下さい。
35周年ライブでも演奏された「悪の華」は名曲です。
個人的にこれを超えるロックナンバーはないかなぁ。

2015年には新MIX版がリリースされました。
音が悪くてあまり聞いてなかったこのアルバムを聴き直すきっかけに。
限定盤では新たにレコードまで作ってしまう気合の入れよう・・・ビクターには感謝しかないです。
願わくば「狂った太陽」も新MIXで聞いてみたい・・・。

SEXY STREAM LINER

打ち込み音楽に振り切った異色の作品。
バクチクのアルバムの中でもかなり「硬い」です。
無機質なデジタルサウンドと幻想的な世界観の融合。
一切の媚びがない。

日本武道館ライブでの、腕に梵字を書いたあっちゃんもクールでした。(hideの追悼だとか)

ミウ

嫌いだ 今夜もまた眠れやしない

冒頭の歌詞が印象的な、思い出深いシングル。
乾いたアコギの音にメランコリックなメロディーをのせたヒデの自信作。
一聴して気に入って、姉と一緒に「イイネ!」祭りでした。
アルバム未収録なので影が薄いものの、我が青春にしっかり刻まれています。

極東 I Love You

このアルバムはちょっと苦い。
曲がイマイチだなと思って、一回もライブに行かなかったんですよ。
それで「WARP DAYS」のライブビデオを見たら、かっこいいんですよね!
地味だと思っていた曲がナマで化けてたし、映像自体も迫力があります。
とにかくライブは行かないとダメだ! と反省しました。

Mona Lisa OVERDRIVE

「極東 I Love You」と対になるアルバム。
極東が「静」ならこちらは「動」。尖ってます。
「Six/Nine」は内にこもってもがいてるけど、モナリザは外にブッ放してる感じ。
9.11テロの影響もあってか、過激なアルバムです。
今では「ナカユビ」なんてまったくやりませんが、このツンケンしてた頃もたまらない。

当時、「残骸」のPVを低予算呼ばわりしていた私。
しかし最近になって、ワンカメ、編集なし、スクリーンバック撮影という「ザ・低予算」PVに遭遇したので(どのバンドとは言わない)、残骸に謝ります。
バクチクのPVって、昔からちゃんと予算ありますよね。多分。

RAZZLE DAZZLE

ゴシックでダンサブル。ミラーボールの光の中を鮮やかに舞う曲たち。
美しいボーカルと耳に残るメロディーの佳作「羽虫のように」は私も大好き。
「RAZZLE DAZZLE」はデザイン含め、トータルで気に入っています。

この時、オリジナルフォトブックを作る企画がありまして。
写真を選ぶだけでなく掲載順まで自分で決めるという、けっこう鬼なやつ。
フォトブックのサイズはA4で、「メモカぴあ」より大きい写真で見られるのがポイント。
あっちゃん、ヒデ、全メンバーの3冊作りましたが、一番楽しいのは全メンバー本。
(やっぱり5人だね!) 

BUCK-TICK
左:全メンバー本 右:櫻井敦司本

「うたかたのRAZZLE DAZZLE」ツアーでは、初期のように髪を立てたレアなあっちゃんが見られました。
遠目だったけどかわいかったなぁ!

或いはアナーキー

「夢見る宇宙」〜「或いはアナーキー」にかけて、やっぱりバクチクが好きだ! と自分の中で再認識していた頃。
バクチク熱がかなり高かったです。

個人的に「或いはアナーキー」は問題作でした。
初見で「え、これバクチクなの?」と戸惑う曲が多くて。
でも、3回聞いたら「あぁバクチクだ」と腑に落ちました。
どんな曲でもバクチクの音になる。マンネリを超えて、これぞ個性ですね。

ツアーではアーティスト写真を使ったグミ缶が販売されました。
まさかの写真グッズにオッタマゲ!!(もちろん買う)
年をとって出し惜しみをやめたんですかね~(笑)


2022年9月23日、24日に行われた35周年ライブ「THE PARADE 〜35th anniversary〜」。
フィッシュタンカーとして両日参戦しました。
ベスト盤をふまえた選曲ではありますが、デビュー当時やバンドの歴史を懐かしむ感は皆無。
周年ライブだろうがいつものバクチク。
BTトレインは現在進行形で続いていました。

BTトレイン、どこから乗車する?

バクチクの歴史は長い。
ゆえにアルバムの数も多い。

古い順から全て、あるいは新しい順からすべて聞くのがベストだと思いますが、ハードルが高いですよね。
3つのカテゴリーに分けておすすめを挙げてみました。

まぶし過ぎる星になるまで

TABOO(1989年)
悪の華(1990年 or 2015MIX)
狂った太陽(1991年)
darker than darkness-style93-(1993年)

後追いの場合、リアルタイムの感覚を体験できないのが残念なところ。
時を戻すのは無理ですが、人気絶頂期のアルバムは聞いておきましょう。

TABOOより前の初期もの(HURRY UP MODE、SEXUAL×××××!、ROMANESQUE、SEVENTH HEAVEN)は、似たり寄ったりなのでお好みで。
ライブでやる曲もバラけています。「SEXUAL×××××!」が多めかな?
興味がわかない場合はベスト系のアルバムでさらえば十分ではないでしょうか。

長髪にはさようなら
BUCK-TICK
左から FOOL’S MATE 2002年9月号 uv vol.96 FOOL’S MATE 1998年9月号

Six/Nine(1995年)
COSMOS(1996年)
SEXY STREAM LINER(1997年)
ONE LIFE, ONE DEATH(2000年)

30歳前後のあっちゃんのルックスと歌声が好きなので、このあたりを推してみる。
タイトルから漂うマイナー感・・・。

引きこもりだった「Six/Nine」から一転、デジロックに弾けた「COSMOS」。
キャンディ、Ash-ra、COSMOSといったシングル収録曲がありつつ、全体的にはクセ強め。
実はリメイクされた曲が3曲もあります。
キャンディといえば、ライブでサビのギターソロを適当に流す今井先生にびっくり!
そこ、ギタリストの見せ場じゃないの?(笑)

欲望の果て 我は魔王

十三階は月光(2005年)
memento mori(2009年)
RAZZLE DAZZLE(2010年)
或いはアナーキー(2014年)
No.0(2018年)

「Mona Lisa OVERDRIVE」の後、メンバーのソロワークを挟んでひと区切りついた感があります。
ここで挙げたアルバムは全て聞いてほしいですね。
「十三階は月光」からアートワークのイメージも一新されました。

バクチク至上もっともゴシックなアルバムと言われる「十三階は月光」。
全曲通して統一感があり、「CATALOGUE THE BEST 35th anniv.」の「GOTIKA」とは別物です。
音もシンプルなバンドサウンドであっさりしています。
「RAZZLE DAZZLE」以降のアルバムはデジタル色が強くなるので、貴重かもしれません。

もちろん、最新アルバムもチェックしてください!


デビュー当時から変わらぬメンバーで、自分たちの音楽を貫いてきたBUCK-TICK。
私たちの心の中にある限り、BUCK-TICKのPARADEはこれからも続いていきます―――。

タイトルとURLをコピーしました